とてつもなく大きな地震でした。
7階建ての6階で被災しましたが。
座っていられないほどの揺れを感じ、思わず机の下に身を隠しましたが、その机すら今にも壊れそうな状態。
フロア中に悲鳴があがりました。
とっさに考えたのは、自宅で待ってる3にゃんの事。
「ベン・ムーチ・未伊太・・・・大丈夫?」
たなの上から落ちたもので怪我していないか?
いや、食器棚自体が倒れて散乱した食器の破片で大怪我していないか?
とにかくその状況を想像するだけで胸が締め付けられる思いでした。
人間は「避難」という行動ができます。
ペットは自分からドアを開けて逃げ出すことができません。
どんな状況でも、彼らは主人が帰ってくるまで、なすすべもなくただ待ち続けるのみです。
揺れがおさまり、すぐにビルから避難するように通達があり、私達は近くの小学校へ。
携帯が繋がらず実家の安否が気になるなかで、一体今どういう状況かを知るのに携帯のワンセグは便利でした。
TVのニュース映像を見ながら避難所では情報交換。
フジTVのビルの側から煙が立ち昇っている映像が一番最初に目に入った「現実」でした。
とっさに「帰宅難民」という言葉が浮かびました。
「今日中に必ず帰る!」
その時に強く思いました。
避難して一時間後、一旦オフィスビルに戻って状況確認後帰宅の途へ。
都内の電車は全てダウン。道路は大渋滞。
駅という駅のロータリーはタクシーを待つ人の長蛇の列。
もし乗れたとしても、途中必ず渋滞にあうだろうと、最初から徒歩で帰ることを決意。
3時間半の長い道のりでしたが、途中3ニャンのことばかり考えてました。
もし、最悪な状況だったら、すぐに病院に連れていかなきゃ。
パニックで暴れていたら、まず抱き寄せてあげなきゃ。
ああ神様、どんな状態でも生きていてくれますように・・・・。
日もとっぷり暮れて、最寄駅に着いた頃は両足はパンパンで、自分の足ではないようでした。
常にスニーカーでも会社においておけばいいけれど、頭ではわかっていてもなかなか・・ね。
パンプスで3時間半歩いてきた足は悲鳴を上げていました。
そして目にした光景は・・・・
全域停電の真っ暗闇!!!
マンションの窓という窓に、一つとして灯りを放つものはありません。
心臓は激しく動悸し、最悪の事態を頭からふり払うのに苦労しました。
自宅のドアを開ける手が震えていました。
真っ暗な部屋の中で、うっすらとあるものがあるがままにある影を感じました。
一瞬、「えっ?」と感じました。
でも今は、3ニャンの無事の確認です。
すると、部屋の奥から白っぽい影がゆっくりと一つまた一つとこちらに向かってきまます。
ムーチと未伊太です。「ベンはッ?」
携帯のわずかな灯りを照らし部屋の中を再確認すると、ベットの上でベンが大あくびをしてこちらを白く光った眼でみていました。
「よかった~」大声で喜びました。
3ニャンの無事を確認して、改めて部屋の中を見渡すと、驚いたことに破損はもとより倒れたものや落下した物も一切ありませんでした。
奈伊紀の骨壷やECに毎日お供えしているコーヒー等は落下して、床に散乱してておかしくないんです。
ところが、コーヒーカップの中のコーヒーがこぼれてたことと、洗面所にあるニャンズの水用ボールからこぼれ出た水で床が濡れていたことだけでした。
二人の写真立ても一寸たりとも動いていませんでした。
私は毎日ECと奈伊紀に、今日の3ニャンと私の無事をお祈りしコーヒーとカリカリをお供えします。
「EC、奈伊紀、きょうもベンとムーチと未伊太のこと見守ってね。ついでに私も・・・ね」(合掌)
・・・って調子に。
きっとこれは二人の「見守り」のおかげです。きっとそうです。
チームSATyanは全員無事です。
ありがとうEC、奈伊紀。
その後暫らく停電が続き、不自由な生活を強いられましたが、ワンセグで情報を得、実家の安否確認に時間を費やしていました。
メールのやりとりは出来ていたので、既に無事でいることはわかっていましたが、山形も全域停電しているとニュースで知っていましたから心配はぬぐえませんでした。
無事な「声」を聞けたのは、12日の夜でした。
被災してから3日目。
一日中ニュースを付けっぱなしで観ていますが、今回の震災でどれほどの人が絶望の涙を流したでしょう。
まだ大切な人の安否を確認できずに、不安の真っ只中におられる方も沢山いらっしゃると思います。
その方達の無事を一日も早く確認できることを心の底からお祈りいたします。
そして、この震災・津波でペットを亡くされた方も沢山いらっしゃると思います。
心からお悔やみ申し上げます。
TVの映像で置き去りにされたペットショップの仔猫が、助けを求めるように泣き続ける映像を観ました。
胸が押しつぶされそうです。
今回の震災で飼い主と離れ離れになったペットの一時預かりや、被災地のボランティアに参加される方がいらっしゃるでしょう。
こういう事態にすぐに行動できる方々を本当に尊敬します。
まだまだ余震が続いています。
東京もこれで収まったわけではないと思います。
友人の中にも実家が大変な被害にあっているいる方がいらっしゃいます。
この機会に真剣に緊急避難対策を、家族で再度確認しておられる方々も多いと思います。
ご心配してくださった皆様。
ありがとうございます。
我が家は全員無事でした。
あなたはいかがでしたか?